母と安倍総理

母は91歳。数年前まで青山の美容院に通っていました。ある日のことでした。その日は予約時間が閉店に近い時間で、母のセットの時間がすこしばかり伸びてしまい、閉店時間をすぎてお客は母だけになってしまったそうです。すると場違いのような?恰幅のいいスーツの男たちが数人お店に入ってきて、何やら店主と話をしている。と、そのうちのひとりの男が母に近づいてきた。丁寧に静かな声で「これから安倍総理が入店されますが、よろしいでしょうか?」母は思ったそうです。よろしいでしょうかってヤダっていったらどうするわけよ。母は日本橋生まれの江戸っ子。「よろしいもなにも、どうぞどうぞ」と伝えたそうです。そして安倍総理が入店。母の隣りの席に座ったのです。母は思わず「アベちゃん…」とつぶやいたそうです。安倍総理はほほえみながら母に「失礼いたします」と軽くおじぎをしたのです。母は「こんにちは」と。もちろん、店のまわりにはイカツイ男たちが何人も。店の中にも。母は「アベちゃんとすこしお話したのよ。楽しかったわ」と話してくれました。何を話したの?と聞いても笑顔で「ナイショよ」というだけでおしえてくれませんでした。


ご冥福をお祈りいたします。


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