天ぷらは親のカタキのように
とつぜん天ぷら食べたくなりました。電話をしたら、ひとりなら大丈夫だよとご主人。ならば腹もすいているので、今夜は天ぷらだ!となりました。カウンター10席1テーブルの小さなお店。10年ほどお世話になっている秘密のお店なんです。
銀座だと、確かに美味しいですが、やっぱり高い。私のような男には、なかなか払えないのでして。寿司なら回るのもありますが、天ぷらはカウンターで揚げたてを、親のカタキのようにすぐに食べろと池波正太郎さんもおっしゃっていますので、回る天ぷらというわけにもいかないわけで。
でも、この店は、銀座の半分以下の値段で江戸前のうまい天ぷらをいただける私にとっては大切なお店なんですね。きどらず、ひとりで天ぷらをたべるの、この店で好きになりました。
今夜は、車海老、白魚、たらの芽、ふきのとう、稚鮎、ぺころす、東京湾きす、厚岸牡蠣、丸十をいただきました。天ぷらは、もともと屋台からはじまり、庶民の食ですから、安くなきゃいかんのですよね。