生きていけない。

地元の方々がいくら乗っても、それだけではローカル線を存続させることは、むりです。ローカル線沿線は、基本的にクルマ社会です。


クルマがなければ生きていけません。そんな人たちに、鉄道生活を強いることはできません。存続運動をやったとしても、一時的に乗ることはあっても、あくまでも一時的なわけで。継続はしません。じゃ、やっぱり廃止だね、とは感情的にはならない。


鉄道のあるほうが、いいんです。バスでもいいじゃないですか、とおっしゃる方もいますが、あの、線路という存在が、やはり日本人の心をゆさぶるんですね。アスファルトにはない情緒といいますか、せつなさといいますか。


ま、演歌ですね、線路は。だから、田園風景や雪景色、北国、海岸沿い、海峡が似合うのだと思います。だから、日本の風景には、ローカル線が必要なんです。では、どうやってローカル線を守るのか…