ラーメン二郎!三田二郎!

ラーメン二郎

1.清く正しく美しく、
散歩に読書にニコニコ貯金、
 週末は釣り、ゴルフ、写経
2.世のため人のため社会のため
3.Love&Peace&Togetherness
4.ごめんなさい、
ひとこと言えるその勇気
5.味の乱れは心の乱れ、
心の乱れは家庭の乱れ、
家庭の乱れは社会の乱れ、
社会の乱れは国の乱れ、
 国の乱れは宇宙の乱れ
6.ニンニク入れますか?

これ、
ラーメン二郎三田本店の社訓です。

私、ラーメン二郎が、大好きでして。

ラーメン二郎の名前、
近頃は、テレビでも
ちょこちょこと出てくるので、
一度は聞いたこと、
あるんじゃないでしょうか。

関東では有名なラーメンです。
関東以外だと、札幌、会津、新潟、仙台。
最近では、京都に支店ができたので、
関西でも食べられるようになりましたが。

「二郎はラーメンではなく、二郎という食べもの」
こんな格言みたいな言われ方もしたりしてまして。
かなり独特な世界を作り上げてきたので、
逆に、それがヘンな都市伝説的な話になり、
ちょっと興味があっても、二の足を踏んでいる人、
多いんじゃないでしょうか。

今、全国に約40の支店があるんですね。
けっこうあるんです。学生のころは三田だけでしたが。
札幌、会津、新潟、京都もありますが、

ま、ほぼ、関東です。

その総本山「ラーメン二郎三田本店」に
大学時代から、私、通っています。

まず、ラーメン二郎は、おいしいのか?

私には、おいしいです。

でも、
あなたが、おいしいと
思うかどうかはわかりません。

初めてラーメン二郎に行くなら、
だんぜん三田本店をおすすします。

40支店をはじめ、
むかしは二郎の看板を掲げていましたが、
今は、二郎の看板を外している旧二郎や
インスパイア系の店を含めると、
全国で楽しめるようになった二郎系ですが。

一般的なチェーン店とは違って、
支店でもその店主に
ある程度の自由は許されていて、
個性あふれるその二郎の世界で、
お客として、きつい対応をされて、

こころにダメージや傷を受けることも
あったりするようですが、
私は、そんなことありませんでした。

ですから、
ラーメンのルーツ、聖地、
三田本店をまず経験しておけば、
気持ち的にもゆとりが生まれ、
あとは楽だと感じるはずです。
何事も、基本を大切にしておけば、
こわくはありません。

基本、大切にしましょう!

そうです。
忘れてはいけなことは、
ただのラーメンを食べに行くだけなんです。
特別なことをするわけではないんです。

二郎というな名の、ただのラーメンです。

ここで、
ラーメン二郎の歴史について、ちょっと。
いろんな二郎ファンが書いているので、
ここで書く必要があるのかとも思いますが、
復習ということで、簡単に。

予習も大切ですが、復習も大切です。

1968年(昭和43年)に
都立大学駅近くで創業したそうです。

なぜ「ラーメン二郎」という名前が
生まれたのかというと、
そのころ人気だったインスタントラーメン
「ラーメン太郎」にちなんで
「ラーメン次郎」の名前で開店したそうです。

そうなんです。
最初は「次郎」だったんです。
でもですね、三田へ移転したときに、

ペンキ屋さんが看板をつくるときに
間違えて「二郎」と書いてしまったことから、
ま、それでいいや、となって
以降、そのまま「二郎」で
通しているらしいです。

ちなみに、参考までに、
ミシュラン三ツ星で有名な
鮨の銀座すきやばし「次郎」の
店主のお名前は小野「二郎」さんです。

ラーメン二郎の創業者。
三田本店店主、通称オヤジさんは、
山田拓美」さんです。

ラーメン二郎を有名にしたのは、
呪文なんじゃないかと呼ばれる
独特の注文方法でしょうね。

無料トッピングをお願いする
「ヤサイマシマシカラメニンニク」
「ヤサイカラカラアブラマシマシニンニク」
これです。

あとは、爆発的なボリュームと
そのジャンク性。強烈なビジュアル。
ガッツリ系ラーメンの
代表的存在感でしょうか。

三田本店は、
いったいどこにあるのか?

東京は港区慶応義塾大学
三田キャンパススのすぐ近くにあります。

三田は「みた」です。
関西の方にとって「三田」といえば
「さんだ」でしょうが、
三田二郎の場合は
「さんだ」ではありません。
「みた」です。

話はそれますが、
関西の神戸電鉄には
三田(さんだ)駅の5つ前に
二郎(にろう)駅があります。

車内モニターに
「普通三田ゆき
 次は二郎です」
掲示されることがあります。

話を戻しますね。

慶応義塾大学の正門を背にして右手
約100mほどのところにラーメン二郎三田本店はあります。

営業時間は、8:30ごろから、
14:00から15:00の間ぐらいまで。
夜は17:00ごろから
20:00ごろまででしょうか。

これは、あくまで、目安でして、
きっちり決まっているわけじゃないです。

土曜日もやっていますが、
これは平日の比ではないほどの
長い行列が発生するので、
私は、もっぱら、平日です。

月曜日は、避けます。日曜日が休みなので、

禁断症状の二郎ファンがたくさん来るから。

開店前から行列ははじまります。
これを「シャッター二郎」といいます。
先頭の人は、F1でいうPP、
ポールポジションと呼ばれます。

普通のサラリーマンでも
出社前に二郎を食べてから
出社することはできます。

けっこう、白いYシャツのサラリーマンが

わしわしと汁を飛ばしながら食べてます。

あとで、話をしますが、
本店は、ラーメンの量を
お好みに削ることができます。
麺半分や麺1/3とか。

ですから、朝から、
食えないなぁという人は、
麺を減らして食べていらっしゃいます。

朝ラーですね。
朝二郎です。

ただし、ニンニク問題は、
避けることができないので。
このへんは、
悩ましいとこなんじゃないでしょうか。

ぜったいに、ニンニクは、入れてもらいたい!

ここは、強く主張しておきます。

三田本店のビルは、
特殊なフォルムをしています。
三角柱といいますか。
ケーキを切り分けたときの
フォルムといいますか。
ニューヨークに同じような
有名な古いビルがあったような…

慶応から遠いほうの入口が正面です。
そこから慶応側にむかって並びます。

行列が長くなってきてビルの端、
船で言えば舳先の部分に到達したら、
その舳先にそって
裏口方向へ折り曲がって並びます。

V字で列をつくるわけです。

裏口までの行列で、
約1時間以上の待ち時間となりますね。

裏口には、鳩が来ます。

たまにオヤジさんも、います。

夏は、猛暑と熱射に苦しめられ、
冬は、寒風と極寒に耐えねばなりません。

しかし、苦しめられるほど、耐えるほど、

二郎は、うまくなる!

冬の雨の日は、
震えが止まらなくなります。
でも、その厳しい自然環境のおかげで、
行列は、短めになるので狙い目かも。

 

メニューは6種類。

 

小、小ブタ、小ブタダブル。

大、大ブタ、大ブタダブル。


6種類といっても
ラーメンは1種類です。

あくまでラーメンの量と
ぶたの量の違いだけです。

二郎では、チャーシューとは言わず
「ブタ」「ぶた」といいます。

 

『変わらぬ豚への愛。』

 

実物を見れば、
これはチャーシューじゃないな、
確かに、ぶた、だ! ブタ、だ!
と実感するはずです。

 

ラーメン
600円 一般ラーメンの麺2倍以上 
通称「小(しょう)」ぶた2個

 

ぶた入りラーメン
700円 
通称「小(しょう)ぶた」ぶた5個入り

 

ぶたダブルラーメン
800円 
通称「小ぶたダブル」ぶた10個入り

 

 

大ラーメン
650円 一般ラーメンの麺3倍以上 
通称「大(だい)」ぶた5個入り

 

ぶた入り大ラーメン
750円 
通称「大ぶた」ぶた5個入り

 

ぶたダブル大ラーメン
850円 
通称「大ぶたダブル」ぶた10個入り

 

初めての人は『小』を頼みましょう!
しかも、麺少なめで試すのが無難です。

 

麺の量を確認するために
助手の方が行列の先頭グループに
厨房から尋ねる場合があります。

 

「食券見せてくださーい!」
「大きさだけー!」

 

そのときは、自分が小なら
「小!」


麺半分にしたかったら
「小!麺半分で!」


麺の硬さもこのとき


「麺固め!」


「麺やわらかめ!」


と少し大きめの声でこたえてください。

 

食券だけ見せてください!
と言われても、
見せながら「小!」とこたえたほうが、
おたがい気持ちがいいと思います。

 

ここで注意することは、
このときは量だけいいます。

 

「小!ヤサイマシマシカラメニンニク!」
とドヤ顔で言ってしまう人がいることです。

 

間違いは誰にでもあります。


ただ初心者と思われたくない一心で
知ったかをしてしまう気持ちが
そうさせるでしょうが、
そんな気持ちはいりません。

 

知らないことは、
知らないでいいのです。
初心者、ぜんぜんいいんです。

 

ネットなどで事前勉強してきた人に
多いケースですが、
やはり現場で学ぶことは大切です。

 

ミスしながら、
成長すればいいのです。

 

よく思われたいと思うほど、
成長を邪魔します。

 

コピーの世界も同じですが、
先輩の背中を見て
学ぶこころが大切です。 

 

さあ、いよいよ、席があき、
自分の番になりました。

 

助手の方が
「次の方、どうぞー!」
と言ってくれたら、
空いている席に座りましょう。

 

食券はカウンターの上に。
お水がカウンターに置かれますので、
グラスは自分の前に下ろしましょう。

 

この水は、
ラーメン二郎本店の魔法の水です。

 

伝説として、お店の真下の
地下水との噂もありましたが、
正真正銘の
東京都水道局のおいしい水です。

 

あとは、出来上がるまで、待つだけです。

 

スマホをずっといじっている人がいますが、
このときだけは、静かにラーメンをつくる
オヤジさんの姿を見ませんか。

 

オヤジさんが常連さんと、
ときにはお弟子さんと、
ガハハガハハと話をしている声を
BGMにしながら、
厨房の中をのぞいて待つのもいいものです。

 

さあ、いよいよ、です。
もうすぐ出来上がります。

 

いっぺんに5人分作っています。
5人、順番に出してくれます。

 

自分の番になったら、助手の方が、
こちらに目をあわせながら手でさしてくれます。

 

ここが、難関だと、思われています。
いろんな方が、呪文だ!
なんて言ってますから、
そういうイメージに
なってしまっているのでしょう。

 

心配ないです。大丈夫です。


安心してください。

 

「ヤサイマシマシカラメニンニク」
「ヤサイカラカラアブラマシマシニンニク」


こんなこと、言わなくていいです。

 

「ニンニク入れますか?」


と助手の方が問いかけてくれますから。

もちろん、呪文を楽しんでもいいですが、


「野菜とアブラ、お願いします」


これでいいのです。

 

ニンニクだけ入れたいなら
「ニンニク入れますか?」
この問いに、
「ハイ!」
もしくは
「ナシで」
これだけで、いいんです。

 

ニンニクは、
生の刻みニンニクです。


「ニンニク少なめで!」
とコールしても、
オヤジさんの感覚なので、
「こんなに!」
「ぜんぜん少なめじゃないじゃん」
となる場合もよくあります。


そのへんは覚悟していたほうがいいですね。
というか、それも、楽しみましょう。

 

朝二郎して出社した場合には、
確実に社内環境を悪くします。

 

プレゼンがある日には、
避けた方が、あなたのためです。


二郎で、人生を、
棒に降る必要はありませんから。

 

野菜は通常でもけっこう多いです。
ほぼ8割モヤシ、2割キャベツです。

 

さらに「ヤサイ!」とコールしてもしなくても、
本店の場合は、あまり関係ない気がします。

 

ただ、支店では、
すごい野菜の姿になる店もあります。

 

じっさいに見たのですが、
品川店でですが、
「カラメアブラニンニクヤサイフジサン!」
そう「野菜、富士山」です。


出てきた姿は、確かに「富士山」でした。


ただ、その後、富士山が崩壊!
大事故が起きたことも記しておきます。

 

「カラメ」


これは、唐辛子系の辛さではなく、
カエシの塩からさです。

私は、以前、カラメをお願いしていましたが、
今は、そのままにしています。

 

「アブラ」


背脂チャチャチャが流行りですが、
二郎の場合は、漉したりせずに、
脂のかたまりがやってきます。

 

個体の脂です。
ぷるんぷるんです。

 

健康診断でひっかかっている人や、
もともと心臓に問題がある方は、
おやめになったほうがいいかと思います。

 

ただ、かなり、これは、
うまい!ことだけは言っておきます。
私は、我慢していますが。

 

さあ、いよいよ、いただきます!です。

 

ラーメンはカウンターの上に置かれます。
ゆっくりと、丁寧に、慎重に、
テーブルに下ろしましょう。

 

決して、座ったまま、
手だけで下ろそうとしないでください。

 

下半身を使いながら、
軽いスクワット状態で、
全身を集中させてください。

 

丼の側面には、
アブラが付着しています。
手が、スベリます。

 

大事故につながります。
大切なのは、下半身です。

 

推定カロリー2000kcal以上らしい。
朝二郎をすれば、大人なら、その日は、
もう食べなくても大丈夫なカロリーです。

 

かえって、朝二郎で、痩せた!
二郎ダイエットだ!
という人もいるらしいですが、
しっかり、太ります。

 

食べ始めたら、あとは、
ひたすらゴールをめざします。

 

一度食べてイヤになるか、
病みつきになるか。
そのどちらかしかない。

 

スープは飲まなくてもいいです。

でも、ちょっと飲みたい…。うまいんだもん。

でも、決して無理はしないでください。

 

食べ終わったら、
丼とグラスをカウンターに戻し、
カウンターに置いてあるフキンで
テーブルをきれいにしましょう。

 

あとは

 

「ごちそーさまでした!」

 

店を出たとき、また来たいと思うかどうか。

 

まだ二郎未体験で、興味を持たれ、
行きたいなぁと思ったらご連絡ください。
私でよかったら、ご一緒させていただきます。

 

長文、失礼しました。
ああ、ラーメン二郎が食べたくなってきた。