だめなんです。

ローカル線が消える町に、しあわせはくるのかね、ぜったいに、きません。それは、みなさん、ほとんど、わかっているとは思います。

以前、ローカル線は、演歌だ。とお話ししましたが、日本から演歌がぜったいに消えないように、ローカル線も消えてはいけないのです。

ロックもジャズも、わかったふりをしている人が多いと思いますが、演歌はわかるとかわからないとかではなく、日本人なら心地よいはずなんです。理屈ではなく。ローカル線も同じです。車窓から見える風景は、日本人の心をくすぐるんです。踏切だって、カンカンカンカンの音は、演歌の旋律です。

しかし、ローカル線だけの移動手段では生活が成り立たないのも現実です。都会の人にはわからない。クルマがどれだけ必要かが。

ローカル線は、1時間に1本走っていればいいほうです。すごい線になると、朝2本、夕方1本、以上!もあります。買物、どうします?急用ができたら、どうします?クルマ、必要なんです。

だから、地元の人に、あなたたちが乗らないからだめなんだ!というのは、だめなんです。その考え方だと、何にも解決できません。クルマに乗ってても、ローカル線が存続できる仕組みを作らないといけません。