人生の別れ道。

1月8日のつづき。


コピーライターになるためにはどうしたらいいのか。最初の会社で同期のコピーライターがおしえてくれたのは、コピーライターの養成学校へ行くことはでした。

ちなみに、私は、営業でしたので、そんな学校があるのも知らなかったわけですから、もう素直にきいてしまうわけです。へえ、いろんな学校が、あるもんだなぁ、と。

でも、授業料が高い!そうなんです、高いんです。どうしようかと悩みましたが、ここが人生の分岐点だ!最初にもらった少ないボーナスを全部!というわけで、通いはじめました。

学校は銀座。といっても、暗ーい裏道みたいなところにある、すごーく古ーいビル。なんとか会館。どんよりしていましたね、なんとなく。

教室には100人ぐらいがびっしりいてね、たくさんいるんだなあ、コピーライターになりたい人が、と感心したことを思い出しました。

授業がどんな内容だったかは、ほとんど覚えてませんが、今と変わらないんじゃないでしょうか。課題を出して、評論して、先生の仕事を紹介しながら話をするパターンでした。

広告制作のことなどまったく知らない私としては、テレビCMも新聞広告も、テレビ局や新聞社の人がこさえているわけではないのだ、と再確認した時間でした。

自分が務めていた会社では、みんなが知っていようなテレビCMなど作っていなかったので、ピンときてなかったんですね。

正直、面白そうだなぁと。だから、ちゃんと行きましたよ、授業。そのときのノートがありますが、がんばってるなあ、と。

内容は、ゆるいのですが、なんか熱いわけで。いいんですよね、いまそのノートを見返してみると。先生たちの似顔絵も描いてた。

週に2回。夜の6時からだったかはかなあ。私は営業の仕事が終わらないと行くないのですが、ま、そのへんは、先輩にうまく言って、なんとか早く帰ったり。嘘もつきました、ハイ。

そのうち、仲良くなるやつらができるわけで。7、8人の仲間が。で、授業が終わると、飲みに行く。語るわけですよ、きょうの授業のこと。コピーの未来のこと。

たぶん、いまその会話を聞いたら、笑っちゃうほど、うすっぺらい中身だとは思いますが、熱かったとは思います。だって、楽しかった記憶がありますからね。

ま、そうやって、半年がすぎていくわけなんですね。このつづきは、また、というわけで。